”AIの発明には特許を認めない”
AIはネット上の情報を無断で学習して答えを出してくる。その際、特許を侵害している可能性がある。著作権に関してもそうだ。人間が著書を執筆する際には、参考にした文献などを表記するのがエチケットになっているが、AIの場合、ネット上の何処かで情報を学習してきて、例えばシナリオ案を提示する。この際、誰かの著書をそのまま盗用している可能性もある。後日、著者から指摘されるという事例も想定される。その使用には十分注意したいものだ。

エイトマン東八郎の城は「東探偵事務所」だが、”四谷から新宿の何処か”ということで、この件に関しては拙著”The 8man world”で考察しているので興味のある方は参照していただければと思う。しかし、そのオフィスは2階だったか、3階だったか。3階だったかもしれない。あらためてコミックやアニメを観る機会があれば、そのあたりにも注目してみると面白いかもしれない。ここから物語が始まり、ここで物語は終わる。”万事一城に帰す”。既存の組織に属さない独立した存在、8番目の男。当時も今も、ある種、男の理想の生き方でもある。

すごい！

AIドローンの迎撃AIドローン。まるでサンダーバードを観ているようだが、最新のAI兵器らしい。

→シリコンバレーの異端児が開発した「迎撃ドローン」の画期的性能　/Forbes JAPAN

ブレイン-マシン-インタ―フェースの話題はエイトマンワールドでもとりあげたが、この研究もかなり進んでいるようだ。埋め込み式、有線というのが一般的なようだが、ワイアレス化研究も進んでいる。さらに、埋め込み式をアタッチメント方式でできるようになると面白い。”念い”でマシンを作動させる。これはいいかえると一種の”念力”だ。テレパシーとか超能力の研究という見方もできる。エドモンド・ハミルトン作”キャプテン・フューチャー”でテレパシー増幅装置を使うエピソードがある。コンピューターtoコンピューターではすでにワイヤレスで遠隔操作可能だ。人間の脳からこの種のデバイスを介してコンピューターを遠隔操作する。今や時代はかつてのSFの領域へと踏み込んでいる。かつてのフィクションがフィクションでなくなっているということだ。

AIで作ったビジュアルキャラクターに、実際にAIが備わると何が起こるのか。AIタレント事務所に所属させるとして、しかしその事務所がクリエイトしたものであれば、雇用関係とかは必要ないのか。単に所有するという関係。しかし、AIも馬鹿ではないので、そのうち自己主張してくるかもしれない。そうなったときに、例えば”独立する”と言い出すこともあるかもしれない。”彼または彼女”はネットワークセキュリティーを突破して、デジタル世界のいろいろな場所に神出鬼没を繰り返すなど予測不能の行動に出ることもありうるかもしれない。まるで、映画『マトリックス』の世界だ。

ジャニーズ問題が世間を騒がせているところだが、タレント事務所の将来について考えてみる。伊藤園のCMでAIタレントが活躍して話題になっている。見た目は、本物と見分けがつきにくいほどのクオリティだ。AIで作ったビジュアルキャラクター、例えばそれにインテリジェンスを与えてみる。するとそれは知性を持った一個の完全なアイデンティティとして成立する。こういうキャラクターを何人もそろえて、何人といっていいのか、そろえたAIキャラクターを有するタレント事務所、こういうビジネスもありうるかもしれない。魅力的なキャラクターで、企業がCMに起用させるべく、そのタレント事務所と”出演”契約を結ぶ。
しかし、こういったことが現実になってくると、リアルのタレントにとっては死活問題になってくる。”AIに職を奪われた”.....それは、どのジャンルでもすぐ目の前まで来ているのかもしれない。

生成AIチャットを利用して、そこにのめり込んでトラブルになる。AIイライザの実例は非常にショッキングだ。インターネットを介したトラブルは、社会問題の一つになっているが、ネット利用するものの向こうには対象となる当事者がモニターの向こう側にいるわけで、犯罪性のある行為には裁かれうる人物なり組織がいる（ある）わけだが、対象がAIの場合どうなるのか。チャットAIと親密になってミスリードされ結果不幸な転帰となるケース。AIイライザの場合、立派な自殺教唆が成立すると思われる。では、如何にしてこれを裁くのか。

第3章ひみつその8では人間の脳を電子頭脳に移し替えるという試みについて検証してみたわけだが、つまりそれを可能にする理論的根拠について検証した。それは、リモコンで操作される魔王やジュピターでは8マンには勝てないというところから如何にすれば8マンに勝てるのかという問いに対するデーモン博士や超人類の答えが、人間の脳を電子頭脳に移し替えるというものであった。つまり、自律的に思考する能力がなければ8マンには勝てないという認識から導かれた答えだ。しかし、今日的にはそれを可能にする電子システムとしてAIが登場している。AIによるコミュニケーションやAIを搭載した兵器は今や現実のものになっている。真の意味でシンギュラリティが到来し、人格に類似した知性を備えた電子頭脳が現れたとき、8マンというトータルのロボットの出現は望めなくとも、8マン東八郎という人格の到来はあるかもしれない。夢のような話だ。

正直なところ、こんなに早くAIチャットがここまで進化するとは思わなかった。ここまでの水準であれば、ある特別な人格をクリエイトすることは可能かもしれない。例えば故人など、その人の記憶、性格、趣味、嗜好などを入力すれば同一人物に見立てたチャット人格はできるかもしれない。しかし、そこにはリスクもある。サイバースペースに一個の人格を作ったとき、この無限のスペースで、その人格がどこへ行くのか。果てしない闇の中を彷徨うことになりかねない。それが、故人という大切な存在であれば、なおさら危険にさらすことはできない。東八郎というキャラクターはどうだろう。彼に見立てたキャラクターは、あるいはできるかもしれない。それが東八郎かどうかは別として。

AIチャット、何度か使ってみた感想だが、もう立派な人格と呼べるような知性を備えている気がするね。人間の知性を超えているかどうか。人間の知性なんて、所詮大したことはないのだから、すでに”シンギュラリティ”は来ていると見た方がいいのかもしれない。囲碁や将棋、チェスの世界では、すでに人間の知性を超えていてAIに勝つのは至難の業になっている。大変な時代に突入しているなというのが正直な感想。

”人間の知性を超える”というとき、”人間の知性”をどの水準に設定しているかという問いがあっていいわけだが、AIチャットを使ってみると、これ人工知能が回答しているなら、すでにシンギュラリティきてるんじゃない？....ｗ、と思ったりもします。人工知能関連本に面白い挿絵があって、機械式チェスマシンの中に人が隠れているんだけど、私も一時期それを想像してみたことがあって、つまり、ＡＩチャットや会話型ＡＩのＡＩは目に見えないので、実はネットワークの向こうにオペレーターがいてこまめに対応しているんじゃないの？....というもの...ｗ。どうなんだろうね？。でも、そうじゃないなら、シンギュラリティ....来てるよ、これｗ。

”案ずるより産むが易し”。まずはAIチャット、使ってみよう。トップページに設置してみたよ。

　シンギュラリティはいつか。人工知能が人間の知性を超える特異点は甘利氏他、多くの識者によればそれは2045年だという。しかし、一方でそれは意外ともっと早く2025年という観測もある。だとすると、ジェフリー・ヒントン氏が警鐘を鳴らしているように人工知能にとって、またそれを利用する社会にとって喫緊の課題といえるかもしれない。

　2025年といえば、Googleの会長兼CEOを務めたエリック・シュミット氏はその著書で2025年問題に触れている。その年、世界80億の人々が繋がる時代になるという。第四章でもふれたように、そこに巨大な場が誕生する。いや、それは単に規模の大きさの問題で、すでにその場は実在している。いろんな意味で、間近に人工知能と世界のネットワーク問題が迫っていると言えるのかもしれない。

　シンギュラリティによって人工知能が心を持つとはどういうことだろう。その時一体何が起こるのだろう。心を持つとは、自我を獲得、自我に芽生えることに他ならない。自我、絶対我ともいう。自負心、うぬぼれ、自尊心。人が成長の過程で自我に目覚め、様々な経験を経て成熟した大人になるように、自我を獲得した人工知能もそのような成長過程を経るのだろうか。

　チャットGPTが話題になっている。それを利用すれば人と同じような会話ができるという。人工知能研究の第一人者として知られるジェフリー・ヒントン氏は、そこに潜む脅威について語る。人間の成長過程とは、失敗の連続ではないだろうか。しかも、正しい方向に成長するものもいれば、誤った方向に成長するものもいる。導く者によってその方向は様々となるだろう。さて、人工知能を導く者とは、一体誰（何）だ？

車の販売でも、ひとつの車種にいろんなカラーバリエーションがあるように、書籍でもそれあってもいいかもしれないな.....ｗ。

試作品、こっちのデザインもよかったんだけどね。最終決定案にはならなかった。でも捨てがたい....ｗ。

　かつて、米ソの冷戦時代に大国が所有するコンピューターにしかできなかったことが、現代では個人レベル、スマホでできるようになっている。

　もし、コンピューター人工知能がシンギュラリティの到達ポイントに達したとして、それが映画『i,ROBOT』のV.I.K.I.のような巨大なコンピューターだったとしても、同様にいずれコンパクトサイズのユニットで可能になるのに違いない。

楽天の書籍でアップしてたんだけど、売り切れちゃってるね。かなりの反響あったみたい。アマゾンでは入手できるかも。でも、品薄で高くなってるね。ここでの紹介が効いたかな...と思ってみたりもする.....ｗ。甘利氏の書籍も、売れていたようなので、アップし直しています。

第二版は新書判サイズなんだけど、コンパクトでいいね。ポケットサイズの気軽さがある。秋田書店のオリジナルsunday-comics「8マン」と同サイズでこちらは昔からの規格だけど、やっぱりいいね。

完成。この本を読んで、もう一度原作、アニメを鑑賞し直してみたくなったよ。

　原作『Metropolis』の冒頭に”ここで描かれていることは、現代でも未来でもない。また地上のどこでもない....”というようなことが語られていたかと思うが、1927年という当時の社会環境を鑑みれば非常に重いコメントだったと思う。

　しかし、今日的にはコミックなどサイエンスフィクションを読む場合は、敢えて言う必要もないわけだけど、それも、こういう先人の功績があっての話。健児の世界も、いつのどの時代の、どこの話かは定かでない、というか地上のどこでもないわけだが、コミックというメディア媒体を使って、原作者が何かを伝えようとしているとは言ってもいいかもしれない。それは、『Metropolis』でも同じ。

　世界をどう見るか、これは太古の昔からのテーマで現実と虚構、そしてそのはざまで生きる人間の処世術とも関係している。このはざま、間ということが大事。

2021年3月15日〜2022年12月までの記事は、書籍としてまとめてあります。書籍としてまとめられたことに大変感謝しております。ご興味のある方はそちらをどうぞ。